広島平和大橋歩道橋

 

プログラム

歩道橋

 

コンセプト

コンペ応募案。原爆ドーム・平和記念公園の近く、イサムノグチデザインの平和大橋に隣接して架設される2つの歩道橋である。現在ほとんど歩行者のない平和大通りから平和大橋へとつながる軸は、本来平和記念公園へのメインアクセスとしてデザインされていた。既存橋に近接して架設されることは避けられないため、場所を一つの広場として統合すること、メインアクセスとして遠方からもはっきりと認識できる世界に誇れる象徴性を持ちつつ、力学的にも合理的な“かたち”を提案。3つの橋が併設するのではなく、平和大橋と2つの歩道橋が融合し、ひとつの広場のような一体感のある空間を創りだすことを目指した。

 

特徴

曲線橋の力学特性から塔の配置は、ケーブルによる張力と曲線橋の重心との関係で決まる。次にForm-findingによってケーブルの配置(曲げ応力=0)を検討すると、主塔が内側に曲がった扇状配置と、主塔が外側に曲がったクロス配置の2つ(下図の2つのsolution)が考えらた。平和大橋を包み込むため、塔を楕円内側に曲げた形状にする必要があることと、ケーブルがよりなめらかで美しい配置という意匠上の観点から、クロス配置を選定する。2つで対になることの想定と、歩道橋上からの元安川、原爆ドームに対して開放的な場所を生み出すため、一面吊り形式とした。主桁断面は、桁高を最小限に抑えつつ、鉛直荷重の他に曲線橋に特有のねじれを解消する必要があるため、内側の桁高を大きくした鋼箱桁断面とした。

 

設計 | 2008

デザイン、構造 | Ney & Partners

協働 | 株式会社オオバ

所在地 | 広島

進行状況 | コンペ案

写真クレジット | Ney & Partners